THREE FISH COFFEE ROASTERS

【一杯のコーヒーからつながる】
THREE FISH COFFEE ROASTERS 田窪裕司さん



県道334号線沿いを下り、福音寺町に差し掛かると、グレーとブルーの建物に、ミントブルーの看板が目に飛び込みます。「THREE FISH COFFEE ROASTERS」のCOFFEE BEANS STOREです。店主の田窪裕司さんにお話を伺いました。



お店に入ると、ちょうど、焙煎が終ったところで、辺りには香ばしい香りが漂っていました。でも、コーヒーとはちょっと違う香りに首を傾げていると、「甘栗みたいでしょう? 時間が経つとコーヒーの香りになるんですよ」と、田窪さん。まだ熱が残る豆をかき混ぜながら、教えてくれました。この焙煎作業は、見た目はもちろん、音や時間の感覚など、五感を研ぎ澄ましているそうです。
店内には、そんな一つひとつこだわって焙煎した個性豊かなコーヒー豆が常時25種類ほど並びます。一つひとつ、国名、品種、精製方法や味などが、ていねいに説明されており、その味の表現には、柑橘、ベリー、ワイン、ナッツ、チョコレート、カラメルなど様々で、コーヒーの奥深さを感じさせます。



もともと、飲食業での経験を重ね、焙煎やコーヒー豆の仕入れにも携わったことのある田窪さん。生豆を見分けられる焙煎職人の仕事に触れたり、自分で豆を仕入れることの面白さを経験し、独立して自分の店を持つことを決めます。ちょうど元同僚の井上靖博さんが、カフェ「THREE FISH COFFEE」を千舟町にオープンさせており、田窪さんの焙煎した豆を使いたいと言ってくれたことも後押しとなり、同じ屋号のコーヒー豆専門店として、20178月に開業しました。コンセプトは、「一杯のコーヒーから繋がりと至福のひとときを届けたい」。



 


そんなお話を伺っていた頃、ちょうど、お店にお客様が入って来られました。たくさんの種類のコーヒー豆を前に悩まれていたところ、「普段はどんなコーヒーを飲まれますか? 酸味があるもの? それとも……」といったお客様との会話から、好みを引き出し、試飲の1杯を淹れる田窪さん。その1杯に止まらず、「先ほどのものはクセのないタイプでしたが、こんなのはどうでしょう?」と、また違った変化球が。飲み比べるとその味の違いがよく分かりました。
ちなみに、私が試飲させていただいた1杯は、ドミニカ産「ヌエボ・ムンド」。「赤ワインのような香りと口当たり」という表現がぴったりで、コーヒーの味の深さに驚かされました。


ちなみに、両店ともに看板となっているコーヒーは「スリーフィッシュブレンド」。井上さんがペルーの豆が好きなこともあり、その香ばしさや甘さ、すっきり感を活かしつつ、ブレンドしてつくりあげた味なのだそうです。


 お城下マルシェでは、「スリーフィッシュブレンド」をメインに、面白いものを23種ご用意いただけるそうです。中には、コーヒーの果肉を天日干ししてつくったお茶も並ぶ予定です。酸味があり、リフレッシュできる味でした。


「外で飲むコーヒーって、何でか不思議とうまいんですよね。そんな2割増しに美味しいコーヒーをぜひ味わってほしいです」(田窪さん)。マルシェならではの美味しさを語ってくださいました。


 コーヒー豆の違いや、焙煎方法、挽き方、淹れる道具、淹れ方など、さまざまな引き出しがあり、話せば話すほど、いろんなお話が飛び出てくる田窪さん。そんなストーリーを聞けば、お気に入りの1杯がますます美味しく、味わい深いものになるはずです。ぜひ、マルシェでも、お店でも、コーヒー談義に、花を咲かせてみてください。



THREE FISH COFFEE ROASTERS
住所:松山市福音寺町260-3
OPEN10:0019:00(土のみ17:00まで)
定休日:日曜
https://www.facebook.com/threefishcoffeeroasters/

THREE FISH COFFEE

住所:松山市千舟町3-2-17
OPEN8:0020:00(金土のみ22:00まで)
https://www.facebook.com/threefish33coffee/

コメント