N’s Kitchen**& labo

【パンでつながるストーリー】
N’s Kitchen**& labo 小池なつみさん


三津のBake café N’s Kitchen**& labo(松山市住吉)。この店名には店主なつみさんの自分の居場所にしたいという想いから「私のキッチン」というだけではなく、「私の研究室」という言葉も含まれています。気温や湿度にできあがりが左右されるパン作り。思い通りのできあがりになるまでの過程は実験に似たものがあるかも知れません。


なつみさんがパン作りを始めたのは12年前。元々パンを作ることは好きなことでした。きれいなパンを写真に収めたいという思いで作り始め、今もその気持ちは変わりません。サンドイッチの彩り、バゲットのクープに至るまで、できあがりを想像しながら作っています。


お子さんがまだ小さかった頃、おしゃれなカフェへのお出かけに躊躇したことも。そこで、おうちに友達を呼んで、プレートにご飯をよそってカフェ気分を楽しんでいたそうです。そんな実体験が、店舗づくりやおしゃれなパン屋さんで買い物をすることを日々の小さな楽しみにして欲しいという想いに繋がっています。その言葉通り、店舗を訪れる人の中にはベビーカーを押しながらという姿も目立ちます。


なつみさんのことばの中でとても印象に残ったことがあります。「私がパンに愛情を込めているからおいしいのではなくって、食べる人が私のパンを食べてくれるそのときに、愛情を感じてくれるからおいしいんだと思います」実際に愛情を込めていてもそれは食べる人の感じ方次第。「作っているときにおいしかったって言ってくれた人の顔が浮かびます。“おいしかった”のことばは私にとって“大好き”に聞こえるんです」(なつみさん)。


一つのパンから生まれるストーリー。ただ食べるのではなく、食卓でスープと一緒に、どんなものを挟もうかなどパンのある風景を大事にしたいというなつみさん。あなたもゆっくりとお気に入りのお皿で大好きなものとテーブルを彩ってみませんか。


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