大洲・内子地区一次産業女子グループぷらいまりぃ


【ぷらいまりぃさん訪問記】

「大洲・内子地区一次産業女子グループぷらいまりぃ」は、内子町・大洲市の農業を営む女性が中心のグループです。「とっておきの生産物で地域と繋がる一次産業女子」を合言葉に、5人のメンバーで元気に活動しています。お城下マルシェ花園へ出店している他、野菜は愛媛大学農山漁村マネジメントコースが販売するピザにも使われています。今回はそんなぷらいまりぃのメンバーそれぞれの農園を見学させて頂きました。

たにおか農園   谷岡真衣さん
内子町の山の上にある広い土地で、柿(刀根柿、富有柿)やきゅうりを生産しています。今回、刀根柿の一つの枝に一つの蕾を残していく、摘蕾(てきらい)作業をお手伝いさせて頂きました。形の良い蕾を残すなど作業の注意点が多くあり、摘蕾の良し悪しで実を付けた時に大きな違いが出ます。谷岡さんからのチェックを受けながら、自分の作業が正しくできているか緊張しながら進めていきました。

子どもたちが畑の近くで野イチゴを採ってきてくれました。山菜も豊富な自然に囲まれた畑は害虫や鳥獣害も多いですが、家族で一生懸命、食に関わる原点である農業に携わっています。



現在、ぷらいまりぃや愛媛県産の野菜のオイル漬けの製造・販売、シャインマスカットの栽培に挑戦しているそうです。

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きたおかのうえん 北岡ひとみさん

内子町の山を登った場所にある畑で年間およそ70品目の作物を育てています。お話を聞いたハウスには、「ジャンボしいたけ」を栽培するための原木が山と積まれていました。


夏場は、ナス科の中でも水やりの加減が難しいというピーマンを栽培しています。変わった野菜を育てるのが大好きという北岡さんは他にも多くの品目を育てています。「多品目を育てていて大変では?」という質問に、「大変だけど、毎日楽しく仕事しているよ」と明るい笑顔。お客さんと対面したやりとり、SNSを通じた注文、親子参加型イベントへの出店など、ぷらいまりぃというグループで様々な事に挑戦できると語ります。






かとう旬菜畑   加藤由希子さん
大洲市内のすぐ近くに電車が通る広い畑で、様々な旬の作物を育てています。約16年前に旦那さんと思い入れのある大洲の地で農業を始め、インターネットを活用したり他県へ研修に訪れたり、多くの勉強を重ねてきました。

農業を始めた初期から続く野菜セットの宅配は、現在では東京・大阪にも多くのお客さんがいて、加藤さんたちの美味しい野菜を待っています。数多くの品目をバランス良く育てる事で連作障害を起こさないようにしたり、アブラムシ除けのマルチを張ったり、野菜を守るための工夫が施されていました。「次は何を育てよう」と、家族で話し合いながら決めています。




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やさい作家    松尾佳苗さん

沢山のハウスで数多くのミニトマトとイチゴを栽培しています。主力はミニトマトのアイコとイチゴの赤い雫と紅ほっぺ。どちらも真っ赤になるまで育ててから収穫し、実が傷つかないよう、一粒ずつ丁寧に手作業で収穫しています。試食もさせて頂きました。どちらも寒い時期の方がより美味しいという言葉が信じられないほど甘く、美味しかったです。



完熟してから収穫するという事は、採ってから保存できる期間が短いという事。そこで松尾さんはドライイチゴとドライトマトに加工し、おつまみ感覚で食べられるおしゃれな新商品を開発し、販売する予定です。ぷらいまりぃで好きな事を活かしたスタイルで農業を続けられる事が楽しいと、笑顔で話していました。



にのみや農園   二宮美絵さん 

お昼に内子町の「米屋」というお店で、トマトを丸ごと使ったスープを戴きました。とても美味しいそのトマトは、二宮さんが大きなハウスで育てたものです。トマトの他にもスイカやメロンなどを栽培し、直売所での販売をしています。7月に大洲を襲った豪雨災害等の苦難を乗り越え、今後農家カフェを開くという大きな目標を持ち活動しています。一人だけでは、自分の目標を達成する事は難しい。しかし、ぷらいまりぃというグループでは、皆が支え合って目標へと向かっていける。そんな思いを持って農業をしています。







5人のメンバー全員が個性豊かで、目標を持ち、育てている作物も栽培する方法もそれぞれ違う「ぷらいまりぃ」。しかし「農業がおもしろい」「良いものを作りたい」「それぞれの目標を達成したい」という熱意は皆同じです。6月のマルシェにも出店します。皆さんもぜひ、ぷらいまりぃの想いが詰まった野菜を味わってみてください。

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文責/お城下マルシェ学生スタッフ 塩川ななみ

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